樹脂製品部門

―ここにもユピカ、そこにもユピカー
ユピカ樹脂は生活に関わる身近な製品から最先端分野まであらゆるトコロに顔を出します。

樹脂製品部門を担うユピカ事業部では、ラジカル重合系熱硬化性樹脂、塗料用樹脂と成形材料の製造販売を行っています。ラジカル重合系樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂を複合材料分野に広く展開しています。塗料用樹脂としては、飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂を粉体塗料、トナー、電子材料分野に販売しています。また、バイオマス原料やリサイクル原料を使用した環境関連製品も販売しています。

製品情報

ユピカ 不飽和ポリエステル樹脂

当社の不飽和ポリエステル樹脂『ユピカ』は、耐水性・耐薬品性に特徴を有しており、ガラス繊維等の補強材と複合することにより、高強度、耐熱性、寸法安定性等に優れたFRP成形物を作ることができます。 特に人造大理石用樹脂、難燃性樹脂は他社製品にない優れた性能と作業性を有し好評です。 当社は、このFRP用樹脂の分野で、国内主要メーカーの一つとしての地位を確立しています。

ネオポール エポキシアクリレート樹脂(ビニルエステル)

当社のエポキシアクリレート樹脂『ネオポール』は、優れた耐食性、耐熱性、機械的性能から化学工業、製紙工業、食品工業などの分野で各種FRP性耐食機器やライニング材として使用されている他、電子材料用でも接着剤やレジスト材料として多くの実績を有しています。

ユピカ ウレタンアクリレート樹脂

当社のウレタンアクリレート樹脂は熱硬化、UV硬化、無黄変タイプなどで他社にない特長あるグレードを取り揃えております。FRP分野、接着剤分野、医療分野などで実績を有しています。

BIOMUP バイオマスポリエステル樹脂

化石資源の節減と地球温暖化防止対策としてCO₂ 排出量削減に貢献するべく、開発した樹脂 『BIOMUP (バイオマップ )』は有機資源バイオマスを25wt%含有しています。従来の化石燃料由来樹脂と比べて、強度物性、作業性は変わらず同等です。

CBZ CFRP用樹脂

CBZはカーボン繊維を初めとする様々な繊維との密着性に優れ、機械物性に優れたFRPを得ることができる熱硬化性樹脂です。特にCFRPにおいては、従来のラジカル重合性樹脂では得られなかった優れた性能が得られます。各種成形法への適用も可能です。

ユピカコート 粉体塗料用飽和ポリエステル樹脂

当社の塗料用樹脂『ユピカコート』は、国内の塗料メーカー各社から高い評価を得て、様々な用途に展開されています。 特に、環境にやさしい無溶剤の粉体塗料用樹脂では、国内市場において長年にわたる実績を有しています。

ユピカマット FRP積層用発泡不織布

ユピカマットは長繊維不織布にマイクロバルーン(中空微小球)を内在させ、特殊バインダーの存在下で加熱発泡させた発泡不織布です。不飽和ポリエステル樹脂(以下樹脂と略)と非常になじみが良く、サンドイッチFRP構造体のコア材として最適です。

成形材料(ユピカSMC/バイログラス)

熱硬化性乾式成形材料であるバイログラスは、結晶性不飽和ポリエステル樹脂を用いた熱硬化性乾式成形材料で、電気絶縁性、難燃性、耐熱性に優れるだけでなく、ハンドリング、成形性、速硬化性、保存安定性にも優れています。各種要求に合わせて、耐熱性グレード、難燃性グレード、放熱グレードを取り揃えています。高信頼性が要求される電気機器、電子部品、自動車電装部品、耐熱部品などの用途において、多くの実績を有しています。生産性や安全性能が見直される昨今、注目される材料となっています。

研究所情報

湘南研究所

技術研究所では、複合材料用を中心とするラジカル重合系樹脂の開発や改良、それらを用いた成形材料(中間基材)の開発を行っています。樹脂合成だけでなく、複合材料としての性能評価までをスピーディーに行い、顧客ニーズに応えています。近年は、先端複合材料、土木補修材料、電子材料に注力し、信頼性の高い材料を提供すべく研究開発を行っています。