使用上のご注意
全般
本カタログカタログに記載の内容は予告なく変更する場合がございます。最新の情報はお問合せ下さい。
ご使用にあたっては、使用環境を考慮の上、十分に評価を行って下さい。安全性評価を行う上では、以下のレポートが参考になります。
(一社)電子情報技術産業協会 発行 JEITA RCR-1001C 電気・電子機器用部品の安全アプリケーションガイド
(一社)電子情報技術産業協会 発行 JEITA RCR-2121B 電子機器用固定抵抗器の安全アプリケーションガイド
抵抗器
使用環境、用途
抵抗器の使用環境は、基本的に常温常湿、屋内での使用を想定しております。それ以外の環境でご使用になる場合は以下をご参考の上、ご相談下さい。
- 絶縁油中のご使用 → SRタイプ (通油孔があります)
- 樹脂モールドでのご使用 → SSRタイプ、FPタイプ
- 高真空でのご使用 → RGタイプ (有機成分を含みません)
*絶縁油や樹脂成分が抵抗器に影響を与える可能性についてもご検討下さい。
過酷な環境や特殊な用途におけるご使用については十分な評価をお願いいたします。過酷な環境や特殊な用途の例としては以下があります。使用方法に懸念がある場合は、お問合せ下さい。
- 屋外での使用。潮風、雨水、直射日光等
- 塵、砂、埃がある環境
- 結露 及び何らかの液体が付着する環境
- 高温、多湿
- 腐食性ガス、硫化ガス
- 静電気、電磁波
- 自動車・列車・船舶・航空・宇宙機器
- 電気・交通・情報等のインフラ設備
特性
抵抗器に電力を印加すると発熱します。過電圧を印加した場合は発煙・発火・破裂に至る可能性があります。ご使用に当たっては、定格電力の50%以下でご使用下さい。
ただし、定格電力は周辺温度25 ℃において連続負荷し得る最大電力を表します。周辺温度が25 ℃を超える場合は、負荷軽減曲線によって定められる定格電力比を定格電力に掛けた値を持って最大値とします。負荷軽減曲線は仕様書をご参照いただくか、お問合せ下さい。
抵抗器の周辺温度を評価する際は、他の部品の発熱もご配慮下さい。近い場所に発熱する部品が複数設置されている場合、個々の発熱は小さくても部品同士の相互作用により高温になることがあります。
弊社製抵抗器はセラミックを基材として構成されております。落下、振動等、衝撃が加わった場合は破損する可能性があります。外見上異常がなくてもセラミック基材は破損していることもあります。落下した等、破損が疑われる抵抗器は使用しないで下さい。
弊社製抵抗器は直流電圧での使用を前提としております。交流電圧でご使用になる場合は十分に評価した上でご使用ください。
抵抗器に高電圧パルスが印加されると特性が劣化する可能性があります。耐パルス性につきましては、お問合せ下さい。
実装
はんだ条件は仕様書をご参照ください。必要以上の長時間又は高温にさらされた場合、電極が破損する可能性があります。
チップ抵抗器を実装装置にて実装する場合は、抵抗器を押し付ける応力にご注意下さい。応力が強すぎると抵抗器が破損する可能性があります。
実装後には基板に掛かる応力にご注意ください。基板を通して抵抗器に応力が掛かり、抵抗器が破損する可能性があります。
抵抗器を構造体として使用しないで下さい。応力が掛かると特性に影響を及ぼすと共に破損の原因となることがあります。
端子形状がキャップタイプの抵抗器 (HVPタイプ、一部のRHタイプ等) はキャップ部分にはんだ付けをしないで下さい。はんだ付け時の熱で端子と抵抗体の接続が破損する可能性があります。
樹脂注型を行う場合は、硬化する樹脂からの応力にご注意ください。
真空引きを行う場合はご相談下さい。一部の抵抗器 (RHタイプ等) は基材中に中空の部分があります。
洗浄
超音波洗浄を行うと、特に小型のチップ製品において電極等が破損する可能性があります。
表面が樹脂コートされている抵抗器は、有機溶剤に漬けると樹脂が劣化する可能性があります。
洗浄後は洗浄液が抵抗器に残っていないことをご確認の上、十分に乾燥させて下さい。
有機溶剤、および乾燥等で熱を掛けるとその影響でマーキングが消える可能性があります。
保管
抵抗器の保管は、常温・常湿で、埃・水分・ミスト等を避け清潔な環境に置いて下さい。
取扱い上の注意
抵抗器には素手で触れないで下さい。皮脂 (塩分) が付着するとその部分でリークし絶縁が低下する可能性があります。
先端の尖った(金属製ピンセットなど)ものでの抵抗器の取り扱いは、キズや破損の恐れがありますので、十分注意してください。
抵抗器が破断した場合、破断面は鋭利になることがあり素手で触れるとケガをすることもありますので、素手では触れないようにしてください。
廃棄
抵抗器を廃棄する時は関連法規をご確認の上、適切に廃棄して下さい。
高電圧測定器
高電圧測定器のご使用にあたり、必ず取扱説明書を熟読し、高電圧による危険性を十分認識のうえ、ご使用下さい。